後継経営者育成のあり方


中堅・中小企業の現経営者は、殆どの方が.素人経営者である。

ヒューマンバリュー



後継経営者育成

【後継経営者育成】


1 中堅・中小企業の現経営者は、殆どの方が.素人経営者である。


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中堅・中小企業においては、創業者であるか三代目、であるかを問わず、経営全般について一通りの知識を体系的に学習し、実習したという人は極めて少ない。それ故、財務が充分に理解できていない人、生産管理や生産技術の知識が不足している人、営業活動管理をどうすれば良いか判らない人等々が大多数であり、その結果、経営の各専門分野で充分なリーダーシップが発揮できないまま、会社運営がなされている企業がほとんどである。
それでも会社は結構成長してきたし、利益もあげてきたから、今のところ問題が発生していない。
しかし、だからと言って、今のままで良いという訳ではない。従前は、『誰がやっても真面目に努力しさえすれば、経営できた時代』は終わりを告げ、今後は『経営の専門家同士よる競争化時代の時代』を迎えるからである。
従来うまくやって来れたと思っている経営者は、もしその経営者が、財務運営の知識がより豊かであれば、もっとうまくやれたであろうという事に思いをいたすべきである。或いはまた、生産管理について充分なリーダーシップが発揮できなかったために生じたであろう機会損失や、営業活動管理が不充分なために失なったであろう売上について思いをいたすべきである。
今までは、それでも得られる利益が減少するだけであったり、売上成長率が鈍化するだけであって、真面目にやっておりさえすれば、重大事には至らなかった。しかし、それは単に幸運であったにすぎず、ここ数年多くの業界において、この幸運に見放された企業が続出している事実を見逃してはならない。この際、中堅・中小企業の経営者は、謙虚に自分の経営が素人経営である事を認める所からスタートすべきである。


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