後継経営者育成のあり方


後継経営者育成の必要性と問題点

ヒューマンバリュー



後継経営者育成

【後継経営者育成】


3後継経営者育成の必要性と問題点


  既に述べて来たように、現経営者は素人経営であり、しかも後継経営者には、はとんどの場合、現経営者以上の経営者としての資質が期待できない(その理由は後に述べる)。 だとすれば現経営者は、後継経営者に事業を引継いで、更に発展させてもらうために何を為すべきだろうか。それは『後継経営者を経営の専門家』にするための育成努力以外に考えられない。現経営者の時代は、いわば『素人経営者が天性の資質と努力とで成功した時代』であり、後継経営者の時代は、『経営の専門家が計画と管理とで成功させる時代』なのである。 さて、それでは後継経営者を経営の専門家に育成する必要性については、この位にして、これを具体的に推進する際に当面する問題について考えてみよう。 まず、

(1) 誰を後継経営者に選ぶか
(2) 選んだ人物を、どのように育成するか。

の二つの問題が存在する。 (1) については、人情として現経営者は、身内のそれもできれば息子に継がせたいと考える。 ところがここでもまた二つの問題に突き当る。それは、 ①息子の経営者としての適性の問題と、 ②息子が事業を継ぐことを、好むかどうか という問題である。 適性のない息子を後継経営者にする事程バカげた行為はない。それは現経営者の企業経営の人生における最大の決定的汚点を残す行為であり、従業員や社会に対する裏切り行為である。それ故、ここではその適性をいかにして見抜くか、そして育てるかが重要な課題になる。また一方、現経営者がどれ程息子に事業を継がせたいと考えても、本人にその意思がなければどうにもならない。これは諦めざるを得ないことになるが、こうなるのもほとんどの場合、現経営者の息子の育成方法に問題があったのである。


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